Concept
"こんなに長さを落として、大丈夫だろうか・・・"。
Bonito7'6からMcCoy7'0で浮力を10%落とした。今回McCoy7'0から長さを8インチ落とした。
では実際に浮力はどれくらい落ちたのか。
なんと18%。決して急ぎすぎたわけではない。もちろん一日も早く6'(フッター)の仲間入りをしたく、ミックに提案していたが、6'4まで落としても大丈夫とは。
"その代わり、レールはOld Style Boxyで"。
なるほど、長さを落としてもボードのDensityは極力落とさないと。
"おそらく、垂直リップは無理だけど、近い動きは可能だよ"と。
中々、面白い板ができましたよ、今回も。
MSC Bonito
Jr. Specification
Size: 6'4 x 20"3/4 x 2"7/8
Nose width :14" 1/4
Tail width: 16" 1/2
Tail: Swallow + single wing
Bottom: Fast Vee + Flat on fin area
Rail: Old Style Boxy
Rocker: Standard
Board weight: 3.9kg
Test Rider HEIGHT / WEIGHT: 175cm / 70kg
Old Style
Boxy
まずは、右の写真をご覧下さい。ボードの内側はかなり厚く、外側にかけて絞っている。ミックはこのレールを'Old
Style Boxy(OSB)'と呼んでいる。60-70年代に多かったレールシェイプらしい。浮力はスタンダードレールよりも10-15%アップするらしいので、マッコイ7'0から長さを8インチ(約20cm)落としても、パドルはそれほどきつく感じられなかった。マッコイのレールと似ているが、OSBの方が、レールの落とし方が大きい気がする。このボリュームは、とろくて、厚い日本の波には、本当に無敵だと思われる。
Eagle Nose
こちらも右の写真をご覧下さい。OSBの厚み(ボリューム感)はノーズ手前まで感じられ、ノーズ先端はイーグルノーズのように絞られている。このノーズの厚みは、テイクオフ寸前の抜群の安定感を生み出している。
Tests
■DAY
1 Nobby's 3 Feet
まず、持った瞬間の印象は、軽いけど「厚い」。オールドスタイルボキシー(OSB)は、やはり、厚みを感じる。パドルは、あまり違和感を感じない。テイクオフは、想像以上に速く、OSBの威力は恐るべしだ。テイクオフ後は、非常にルースだが、Stable。ダンパー気味だったので、うまく走れなかったが、思った以上にレールが食いつく。フェイスの張ったセクションでのドライブは抜群だ。初日にしては妙にしっくりきた印象。
■DAY
2-10 North Burleigh 2-3 Feet
10日ほど乗り込んで、浮力にも慣れ、パドルがかなりしっくりしてきた。テイクオフは本当に速い。しかも、今まで躊躇していたかなり掘れた波にも突っ込めるように。そして、重心を低くし、すこし前足加重気味にしたときのドライブ感はたまらない。
■DAY
11-30 Alley 2-3 Feet
ロングの多いカランビンで主にテスト。トロ厚めで割れてくる事が多いこのポイント。ロングのおこぼれ頂戴状態であっても、かなり楽しめる。むしろ、トロ厚めながらインサイドでほれあがってくるので、大概のロングがプルアウトするインサイド手前、そこを狙ってテイクオフしていくとかなりの確率で次のセクションまでロングライドができる。ショルダーの張った波であれば、カットバックもスムーズにいける。このBonito
Jr.は、テイクオフからゆったりとアップス&ダウンズを繰り返し、やや大きめのラインでのカットバック、この動きを繰り返す、クルーズを楽しむボードといえる。
MSCブログにもテストライドを一部アップしています。
BONITO
Jr. Test impression
Fin
Choice
H2 |
フィン自体が非常に軽く、ルースな感じ。相性はいい。 |
3D
Red Tip + GX |
3Dがボードに揚力を与えている様な。ドライブ・ターン性共によく、相性抜群。 |
MR-X
+ GL |
TwinFinの感覚を得られる。センターのGLがTwinFinの超ルースな感じを程よくサポート。 |
Mick
Special |
今回試した中で一番の相性。ミックのハンドメイドフィンは、どのフィンよりも軽く、強い。 |
Results
"Old Style Boxy(OSB)レール"がこれほどすごいとは。The
Single Fin Modelでもこのレールを採用しているが、実際に体感してみると、テイクオフの速さは、驚きの一言。そして、テイクオフ後のStable感。ほんとうにゆったりと乗れる。そして、クルーズ。
それだけではない。掘れた波への対応、シャープなライン。ただひとつ、今回のBonito Jrのような7’以下のボードでは、上体、重心を低めにすること。
するとボードのドライブは格段に違ってくる。間違いありません。是非お試しください。
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