MSCのNewモデル誕生経緯、テストライド、自身の所有するクイーバーの性能等を深く掘り下げ、
その製品のもつ良さをみなさまに知っていただきたい、Deep in sight....

01 Bonito 02 McCoy      
03 Bonito Jr        



01 BONITO


”ロングにも負けない浮力を持ち、かつ、ショートのようなマニューバを描けないか”。これが、BONITOに求めた基本コンセプト。ロングボードをある程度動かせるようになって、もっと動かしたい。でも、いきなりショートには、いけない(というか、乗れない)。そんな思いを持ちながら、マッコイさんに相談。そこで、つくったのが、マッコイ7’8。厚みも結構あり、すべてにおいて、私のサーフ観を変えてくれた。このマッコイで得た感触、ボードデータなど、あらゆる情報を持ってミックに相談。まず、「最終到達目標」を決めなさいと。それによって、このボート1本で終わるのか、それとも、1通過点のボードとしてつくるのかが変わってくると。「最終的には、ショートのように垂直リップをきめられるようになりたい」これが、最終目標である。ということで、ミックは出来る限りショートボードに近いアウトラインにし、9’以上のロングに乗っていた人には少しきついかもしれないが、マッコイ7’8である程度得た感触があれば、週に最低3回、1ヶ月間じっくりやれば、結果は出ると。さあて、結果はいかに。ご参考までにそれぞれのサイズスペックを記しておきます。

■MSC NR SINGLE 9'2x22"3/4x2"7/8

■McCOY NUGGET SINGLE 7'8x21"1/4x3"1/4

■MSC BONITO 7'6x22"x3"1/8

■HEIGHT: 175cm ■WEIGHT: 70kg


結構テールも絞れています

レールはボキシー

割とシャープなノーズ幅と適度なノーズロッカー
TESTS

DAY 1 CURRUMBIN POINT 3-4Feet

まず、持った瞬間の印象は、「軽い」。パドルは、マッコイ7’8よりも劣ることもあり、若干不安定に感じる。ダックダイブ(ドルフィン)は、かなりきついというか、できないので、ロング同様ロールオーバーにて。中々マッコイと同じポジショニングでは波がとれず、ショートよりもややアウトでラインナップ。最初のセット。そして、テイクオフ。乗った瞬間、やはり不安定に感じる(マッコイと2インチ差とは思えない)。ただ、ショートよりもアウトでラインナップできて波が取れる。結局この日は、1時間で3-4本しか乗れず、このボードの特徴をつかみきれずといったところ。


DAY 2 CURRUMBIN POINT 3-4Feet

この日のカランビンは、見た目以上にサイズがあり、やはり、ドルフィンできないので、アウトに時間がかかった。1-2本大きめのセット。テイクオフは少しなれた成果、スムーズ。パワーのないセクションからパワーゾーンに。スタンスを広げしっかりとデッキパッドの上に軸足を乗せると、さあ、大変。動きまくり。さらにほれたセクション。マッコイでも抜けられなさそうな掘れたセクションをむちゃくちゃ速く抜けられる。これは、ショートボードみたいだ。

■DAY 3 CURRUMBIN POINT 4-5Feet

この日も、ほれるセクションでのスピードを実感。やはり、この辺がロングと全然ちがう。ほれたところを突っ込める、そして、抜けられるというのは、こんなに気持ちよいものなのかと。かなり、大きめのセットにテイクオフするも手前で割れてしまい、さらに、うまくターンできず、この辺は、ショートに及ばないところか。ロングよりも動きはいいが、やはり、鋭角的なターンはできない?!それとも技量不足?


■DAY 4 CURRUMBIN POINT 3-4Feet


今日のテーマは、とにかく乗りつなぐこと。浮力にもかなり慣れ、余裕が出てきたので、1本の波を大事に乗っていこうと。そこに、ちょうど良いサイズの波。フェイスの張った、ややほれ気味の波で、ボトムターン→アップス→カットバックと、スムーズ&クイックにいけた。この板は、相当おもしろい!


DAY 5 CURRUMBIN POINT 3Feet

この日のサイズくらいなら、ドルフィンできなくても、それほど問題なく、アウトできる。浮力には完全に慣れ、ロングよりも早いこともしばしば。ただ、カットバックの時に、無理に力を入れて動かそうとすると失敗する。やはり、ショートのようにはいかないので、体重をかけながら波にあわせるように弧を描いていくと、スムーズにいくようだ。この日は、割と大きめのセットで2つのSacky(ほれた)セクションも難なく抜け、しっかりとプルアウト。何度もいうようだが、本当にすごいボードだ。



RESULT


ロングボードからはじめ、マッコイ7’8に出会い、動きのあるライディングの面白さを知り、そのマッコイのボードデータ、ライディングデータをもとに、さらに動けるボードをつくってほしいと、ミックロッシュに削ってもらった'Bonito'。 「浮力に慣れるまでにはそんなに時間はかからない、慣れたら、次は、もっと短いのが欲しくなるよ。1ヶ月地道にトレーニングしてきな」とミックに言われ、結果は上の通り。5日目にしてすでに惚れ込んでしまった!なんと言ってもよく動く。ロングボーダーからすれば、これはショートボーダーになった気分。垂直リップとか、鋭角なターンはできないけれども、掘れたセクションをすごい速さで抜けていくあの快感は、ロングにはなかった。今まで掘れたセクションでは、どうしてもノーズの円い部分がひっかかり、突っ込めなかったのが、うそのよう。世界が変わりました。それともうひとつのお楽しみ、「フィン」。今回のテストボードは、FCS。いろいろと試してみましたので、感想を書いておきますね。もちろん、カスタムの際は、Futureフィン、BOXフィンも選択可能です。



FIN CHOICE

G5: 小波から中波には適したサイズでした。

HEXALITE: しばらくG5に乗った後にこれをつけたので、違いは明らか。まず、装着して、持った感じがすでに軽い。ターンのときも、G5よりも軽く動く感じがした。

FG-5: しばらくヘクサライトに乗った後にこれをつけたら・・・、また違う!もっと軽い!へクサライトのときには感じた、ターンのときの引っかかりも感じない。


MR-1(TWIN): むちゃくちゃルースです。パワーのない波では、スピードがあまりでなかった。でも、テイクオフさえできれば、横の動きはむちゃくちゃ楽です。

M-5: FCSの最新バージョン。Futureみたいに、サイドフィンにフォルムがはいっていますが、ターンの時も非常にスムーズで、ひっかかりもない。ただ、他のフィンとの違いまでは分かりませんでした。FG-5に似てるかなという好感触でした。


BONITO WIZ HEXALITE
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